人は変わることができる

—クライアントさんへのメッセージ—

苦しいのに変われないのは、なぜか?

日々、生きづらい

生きていることが苦しい

どうしてこうなのか?

何か、自分を変えなくては!

このままでは、とても堪え凌ぐことができそうもない

けれど・・・・

どうやっても変えることができない

何を、どう変えたらよいのか分からない

いったい、どうなっているのか

とにかく、苦しい、ツラい

何なんだろう?

 人に打ち明けたことはおろか、口に出してみたこともありませんでしたが

長い間、私はこんな心持ちで生きていました。

 やっと、・・・・やっと

自分のツラさの正体をはっきり見ることができるようになって

人の心が苦しみを感じる【仕組み】がわかってきました。

 それと同時に

「変わりたい、変わらなくてはこの先あまりにツラくて生き続けられない」

と痛切に感じているのに

なぜ、自分を変えることができなかったのか?の理由もわかってきました。

どんなに強い意志を持とうと

意識を変えようと努力しようと

視点を変えようと試みようと

誰かから有益な助言を貰おうと

いつも、同じところに戻ってきてしまう

ちょっといいかな?と思う時期があっても

気づくと同じ辛さのスパイラルに巻き込まれている自分に気付く。

なぜなんだ?

なぜなんだ?

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 それは、その生き方が

それまでは自分の命を存続させるための最善の方法だったからです。

 本来、愛と調和と安らぎで成り立っている魂が

身体という側面を持って、この世に生まれ出て以来

無数の経験を通して

(主に親にどのように扱われるか、によって)

人は、この世で自分の命を守るために必要な「生き方のプログラム」を構築していきます。

 このプログラムは、その人が生きる上での「基本ソフト」=OSとなって

無意識レベルで常に稼働するようになっています。

 そして、それ以降のその人の行動、気性、人格、発言、習性、感情を司ります。

 私たちは、日々自分の言動を自分の意思で決定し、意識的に生きていると漠然と感じていますが

実は、その言動の80%が無意識だと言われています。

朝起きて、まず頭に浮かぶこと

身体を起こしてから最初にする行動

シャワーに入って身体を洗う順番から

モノを咀嚼する速度、回数・・・・

ある刺激を受けた時に出る反応は

まるで自動的で、避けがたく感じられます。

 こんな厭なことを言われたんだから

「怒るのが当たり前」とある人は感じ

打ちひしがれ落ち込んでしまう人もあれば

笑って完全にスルーできる人もいます。

 実は「刺激と反応の間にはスペースがある」のです。

スティーブン・R・コヴィー著 『7つの習慣』より

 でも、実際の生活の中で、私たちはほぼ自動的に同じ反応を繰り返してしまいます。

 それは、その人がどんな「基本ソフト」を搭載して生きているか、によるのです。

 「人間は習慣の動物である」とはよく言われることですが

まさに、習慣が私たちの生き方を形作っています。

 その習慣は、細胞レベルで私たちの隅々まで行き渡り

もはや存在と一体化して、意識にのぼることさえありません。

 意識にのぼらないそのプログラムは

ただ寄せ来る「苦しみ」に対して「なぜ?」という疑問だけを起こさせて

自分の中で起こっている自動的な反応を変更することが出来る

新たに選び直せる、という考えに至らせる余裕を失わせます。

生きる前提となってしまった「基本ソフト」を書き換え

自分にとって苦しいと感じている習慣をリセットする

 これが、私が【長期セッション】と【カウンセリング】を通して

クライアントさんに体験してもらっていることです。

 「苦しさ」は、稼働している既存の「基本ソフト」が

もう今の自分にとっては不都合なもの

必要のないものになっている、という印=サインです。

 

「苦しみ」を手放すことに恐怖を感じる

 自分を無意識に動かし、反応させている「基本ソフト」を更新し

新システムのインストールを行おう、とする上で

最も大きな障壁となるのは

過去においては、その「基本ソフト」が

その人の命を守るための「最善策」「正解」だった

という事実です。

今まで自分を守ってくれていたシステムを手放すことはたやすいことではありません。

また別の新たな苦しみも伴います。

 人が大きく変わろうとする時、感じることを避けて通ることが出来ないこの苦しみと恐怖を

一人で耐えて進み続けることは非常に困難です。

 変わっていくのは、クライアントさんご本人の命が持てる力に他なりませんが

それを傍で見守り、受容する存在があることが

恐怖、苦しみ、不安を乗り越えていく大きな助けになります。

 その存在が、家族であったり、仲間、友人であることもなくはありませんが

日常の延長線上にある人間関係の中にあって成し遂げるのには

さまざまな問題が生じてきます。

 日常と隔した空間と時間を設定し

<「苦悩」を手放そうとする時、心はどのような道筋を歩むものか>を学び知った

心の専門家が付き添い、伴走することは

とても有効なことなのです。

私自身のプログラム更新に伴ったフリーズ状態や

苦しみについては、何度かブログに綴ってきました。

⇒『2016年初頭のパラダイムシフト

これまでの生き方との別れ

その度に、恐らく、私一人であったならば

乗り越えてこられなかったでしょう。

 

私自身の過去の「基本ソフト」は・・・・

 私自身は、自分に搭載されてしまった「基本ソフト」が

「不安」という感情を基にプログラムされていることにまず気づきました。

 言ってみれば「不安」の状態にある時こそが

過去の「基本ソフト」においては、私の「正常」であった訳です。

 裏返すと、「安心」な状態を味わうと

「これは非常事態です!修正してください!!」という警報が自分の中でけたたましく鳴るということです。

 「不安」を感じるネタは探せば山のように転がっています。

アラームを受けて、自分から「不安」のネタを探しにいって

すぐさま自ら進んで「不安」状態に戻っていって

その「不安」で苦しむのにも関わらず、なぜかホッとする、安心する、という

矛盾した現象を繰り返していました。

 今、思い返せば、笑い話のようですが

当時は苦しいばかりでした。

 

同じことを繰り返すことで「苦悩」が増幅していく

 今、クライアントさんの苦しみに耳を傾けていて明確に見えてくることは

皆、同じ【仕組み】で苦しんでいる

ということです。

 「基本ソフト」が何を基にプログラムされているかは、人それぞれです。

ある人は「自己否定」に

ある人は「自己犠牲」に

ある人は「怒り」に

ある人は「障害」に

ある人は「苦しみ弱っている自分自身」に

命そのものが、生き続けるための拠所を見出し

それを日々を生きていく原動力としている面があります。

 そして、大概はその現実に氣づかずにいます。

 

「どのくらい通えばラクになりますか?」という質問

 これまでの人生で、自分の命を、自分の存在を守るために

もっとも有効な手段として養い形作ってきた「基本ソフト」

その生きる拠所を早急に取り除いてしまえば

苦しみが消えるどころか、命の存続そのものが危ういものになってしまいます。

だから、時間はかかるのです。

かけなければならない、という側面があります。

カウンセリングを

西洋医療の手術を受けて悩みの腫瘍を取り除くように

あっという間にラクになる、結果が得られるものと勘違いしている方がいらっしゃいますが

時間はかかるし、かけなければなりません。

そして、1度や2度のセッションで、カウンセラーから何かを得る、というものではありません。

あなたの苦悩は、半年やそこらで霧消するような

そんな容易い類のものですか??

人からの助言や、新しい考え方のヒントを得ることによって

劇的に転換し、急激にラクになる、そのような悩みであるなら

カウンセリングは必要ない、と言うことさえできます。

 生きること、あなたの命、存在そのものに深く関わる

重くて非常に強力な、根源的な苦しみだからこそ

 今まで生きてきた年月と同じ長さと重みを持った苦しみだからこそ

じっくりとご自分自身で心に向き合うことでしか解決しないものであると思います。

 私はまるまる50年近くかけて構築してきた自分の「基本ソフト」を少しずつ少しずつ更新して

ラクに愉しく生きる、という新たなプログラムをインストールするまで丸4年かかりました。

 正直なことを言えば、今でも「揺れ戻し」に合い「不安」が蘇ることはあります。

 けれど、仕組みを知った今となっては

このまま古い「基本ソフト」にまた逆戻りすることがないことを理解していますので

案外、気ラクに「不安」を味わい、また、やり過ごしています。

 

「苦悩」の解除にかかる時間は人それぞれ

 私が、ある時点まで自分の生きるシステムを形成していた「基本ソフト」を書き換えるのに要した時間は4年でしたが

クライアントさんの中には、5ヶ月で新たな人生プログラムを構築してカウンセリングを終結していく方もいました。

私の師匠である高橋和巳先生のカウンセリングを6年以上受け続けている方もいらっしゃると聞きます。

「人それぞれ」

これが「どれだけカウンセリングに通えば、ラクになれるか?」というご質問の回答です。

 それは、誰にも読めません。

「苦悩」の内容によって、カウンセラーが予想し「見立て」ることはできますが

解決に向かうテンポ、ペース、スタイル、ルートはクライアントさんの数だけ在る、と私は感じています。

 無意識レベルで自分を否も応もなく動かしている

「基本ソフト」

そこに、あなたの「苦しみ」の【仕組み】が書き込まれている

それを、あなた自身で読み解きながら

不必要なプログラムを解除していく

それが、私のしているセッションの終着点です。