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2017
28Apr

脳波3

  • 脳波

≪高ベータ波≫の脳波を示す「サバイバル・モード」

生命を維持するために、時と場合によっては発動させる必要があります。

 

災害に見舞われた場合

事故に遭いそうな瞬間

強盗に襲われた時など

 

あまり愉快な想定ではないですけれど

危機的な状況に陥ることは、生きていればあります。

 

本来は、この状況そのものが去れば

非常事態宣言も解除され

 

脳波も周波数を下げていくのが普通です。

 

備わっていることがごく正常であるこの≪高ベータ波≫状態ですが

この状態が長期化するとは、そもそもどういうことでしょうか?

 

言い換えれば、その人にとっては

「緊急事態モードを解除しては危険だ」

「常に警戒モードでいた方が安全だ」

と感じられているということです。

 

今の私は、過去を振り返って≪高ベータ波≫時代の自分自身のことが

よくよく見えるように、そして、わかるようになりました。

 

非常事態宣言の中、耳元で警報がけたたましく鳴り響き

「油断してはならないぞ」

「怖ろしいことが待ち構えているんだから」

「警戒せよ」

「用心せよ」

「気を抜くな」

「命の危機が、あっちにも、ほら!こっちにも!」

 

と、心の中で常に注意を呼び掛けながら生きていました。

 

もちろん、その当時は、そんなことにはまったく気が付きませんでしたけれど。

(これが実に不可思議なところ!!)

 

これは、私が被虐者であることと大いに関係していると思います。

 

小さい頃から、この世で一番信用し、頼るべき存在である親から虐待を受ければ

この世はまさに生きるか死ぬかの荒野です。

私は自分の命を守るために、自ら

常に「サバイバル・モード」で生きることを選択したのだと思います。

 

ところが、です。

カウンセリングを通してお話を伺っているクライアントさん方の中には

被虐者でない方も、たくさんいらっしゃいます。

それなのに、「サバイバル・モード」で生きている人は、驚くほど多いのです!

 

それは、なぜでしょう?

なぜ、緊急事態体制を続けながら生きる必要があるのでしょうか?

 

カウンセラーとしての経験を通して見えてきた事実は

子どもの頃から、大人に至る現在までに

トラウマになるほどの大きなダメージを被った経験=記憶が

人に「サバイバル・モード」で生きることを選択させるようだ、ということです。

 

これは、ほとんどの人に一つや二つある記憶ではないでしょうが。

「大失敗、大失態の経験など、まったくありません。順風満帆な人生を歩んできました」

という人の方が圧倒的に少数派だと思います。

 

或いは家族の大病や、死など、文字通り命に関わる出来事を経験した場合

学校でのいじめや

努力したことが裏目に出て、反対に恨まれてしまった、というような経験・・・・

 

トリガーになるような出来事は、後を絶ちません。

 

どうやら、この世は、安心して、愉しんで生きていては

自分を守れない場所であるようだ・・・・

 

顕在意識より、むしろ潜在的に

人は、傷つかないように自分を守って生きたいと思う傾向が強い生き物のようです。

 

それは、私たち人間が「記憶」というものを非常に有効に利用する能力を持ち合わせているからこそ、なのです。

 

前回の記事で例えにした草食動物の場合

ライオンに狙われていることに氣づいた時は

「サバイバル・モード」のスイッチが瞬時に入り

敵だけに意識を集中し、何を差し置いても逃げるなど

(仲間と協力して肉食動物と闘い、追い払うこともあるそうです。まさに「逃走」か「闘争」ですね)

自分の生命を守る行動に出ます。

 

でも、ライオンが去り、もう危機的状況は過ぎたのだと認識されれば

先ほどの出来事はすっかり忘れたように、また穏やかに草を食み始めます。

 

「さっきは怖かったなー、またいつやって来るかわからない、安心して食べてる場合じゃないんじゃないか?食欲も落ちてきた・・・・」

というようなことは起こりません。

 

人の知能は、他の動物より高く、優れているのです。

経験、記憶というものから学び、予測し、考え、備える能力を授かった動物なのです。

 

だからこそ「サバイバル・モード」が長期化しやすいのだと、私は考えました。

 

二度と、あんなツラい思いはしたくない

同じ失敗を繰り返してはならないぞ

 

そんな思いが、言葉になる以前のもんやりとした状態で

心に刻み込まれると(潜在意識に落ちると)

 

本人は緊張しているつもりはまったくない

警戒しているつもりもない

怖れや不安が常に心を占めていることにも自覚はない

そこはかとない怒りがいつもふつふつと湧いているのに氣づかない

疑心暗鬼になって人に騙されないようにと予防線を張っていることも自分ではわからないのです。

 

私が「サバイバル・モード」から脱して

最もラクになったことは

 

人を信頼できるようになったことです。

 

「信頼」=信じ、頼ること

 

人間は文字通り、人と人との間で生きていく存在です。

それなのに「人を信じちゃダメだ、頼るなんてもってのほか!ヒドイことになるに決まっている」と感じていた私は

 

その鎧を脱ぎ、手放した時に、やっと

 

あー! なんてツラい生き方だったんだろう!

と、初めて実感することができました。

その時のことも記事にしていました→『信じ頼ってみること―信頼』

 

長期的≪高ベータ波≫状態が引き起こす最も重く苦しい弊害は

「不信」なのではないか?

 

私は、そんなふうに感じています。

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